8月定例会「香川県人権・同和政策課の方との意見交換会」レポート

8月30日(日)に開催しました定例会「香川県人権・同和政策課の方との意見交換会」は県庁職員の佐藤浩基さんを迎えての勉強会でした。10名の参加がありました。

佐藤さんは県職員への研修資料を基に県での人権・同和についての取り組みをお話ししてくれました。

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性的少数者の人権問題は「その他の人権問題」となっています。

参考ページ「ねっと人権学習館 かがわ」

香川県教育委員会では教職員向けに性同一性障害についてのリーフレットを発行しています。

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「両性の平等」については参加者たちから「『両名の平等』に修正したら男女だけに限らなくて良いのでは」という意見も上がりました。
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大阪市淀川区のLGBT支援事業についても私から簡単にですがお伝えしました。それについてはまた別の機会にきちんと勉強会を企画します。今回、参加者の皆さんも全員が発言できて、様々な意見が交換できました。プラウドでは今後もこういった意見交換の場を作っていきます。ご参加ありがとうございました。(藤田)

参加者の感想

  • 佐藤さんが知識・認識不足であることを素直に認めた上で、この場にいらしたことに敬意・感謝を表したいです。
    「同性婚を認めると人口減にも」と発言された時、ほとんど全員の方が反論したことが、認識の差を顕著に表していたと感じました。
    職員の方には映画や本で関心・知識を高め、できることなら当事者の方の話を聞いたり、お付き合いしたりして頂ければ、と思います。
    当事者の方や関係団体のツイッターをフォローするだけでもとても勉強になると思います。
    貴重な機会をつくりだして下さったプラウドの藤田さんはじめ、運営メンバーの皆様、休日に出てきてくださった佐藤さん、本当にお疲れ様でした。
    この貴重なつながりがいいご縁になり、双方にとってよき動きへの発展となるよう祈り、そして応援させて頂きたいです。今日はありがとうございました。
  • 県の人権・同和政策は同和問題にウェイトが置かれているという認識がありましたが、セクシュアル・マイノリティについても情報交換をしにきてくださってとても嬉しく思いました。同和問題と同じような視点で取り上げていただけるとありがたいです。
    あと研修をする時にでも全体はなかなか変わらないと思うけれども、一人でも性的マイノリティのことを知りたいと思える人が増えていただけるとありがたいので、地道に研修を繰り返していただきたいと思います。
    性的マイノリティについての研修をしている自治体もあると思うので、それにならって県や市町村単位でも研修で取り上げていただければありがたいです。
    ありがとうございました。
  • 人権・同和政策課の方の話を聞いて、以前から思っていたけど、やっぱりすべての人にあてはまる倫理は存在しないって思った…!自分のルール(倫理)を疑ってみようと思う。倫理とは(正義とは)何でしょうね…?!
  • 権利は、主張してこそ得られる。主張は相互主義。ということを理解・確認しました。ありがとうございました!!
  • 今回新しい意見が聞けたりして勉強になった。セクマイ以外の人権問題も少し聞けて良かった。性同一性障害の知識はまだまだなのでもっと知りたいなと感じた。また参加したい。
  • 時間が長かったこともあって少し疲れました。職員さんとの話も脱線しかけた部分もありましたが得るものもあったと思います。
  • 県の職員の方が「いろいろ逆に教えて下さい」とおっしゃってくれたのが、すごく良かったなと思いました。というのも、LGBTに対しても人権問題であると認識されていると感じたからです。これまでは行政としてはLGBTについては人権問題というふうに考えられていると思っていなかったので。
    LGBTの問題について行政まかせではいけないし、当事者の意識を変えていけないと思いますが、行政の担当者や教育関係の人々だけでもLGBTについての知識をもってくれたら嬉しいなと思います。
  • 途中からでしたが県職員の方のお話を聞くことができて、そういう機会を持てたことにまず大きな意味があると思いました。一市民として行政への意識が高いとは言えないので、行政の方、行政のやっていることはとても遠くて…。本当は市民と行政の存在は一体でないといけないのでしょうけど。
    現状として、香川県では性的マイノリティの人権についての取り組みはほとんどゼロのようです。教育委員会での取り組みが始まったばかり(続いていくことを願うばかり)とのこと。今後、性的マイノリティについての活動がなされていくのであれば、どんどんプラウドや、プラウドのもつネットワークを活用していただければと思います。
    私個人としては、他の人権問題への意識をもっと持たなくては…隣人への配慮のための知識を、と思いました。

以上です。