「活動報告」カテゴリーアーカイブ

プラウド12月例会レポート「大阪市淀川区LGBT支援事業の視察報告会」

2015年12月20日(日)、高松市内で、「大阪市淀川区LGBT支援事業の視察報告会」を開催しました。参加人数は15人で、当事者だけでなく、行政の方や議会関係者、教職員組合の方にご参加いただきました。

視察報告ビデオの上映
視察報告ビデオの上映

8月13日に大阪市淀川区役所へ視察に行った、プラウド代表の藤田博美による視察ビデオ上映の後、プラウド副代表の野原ナオコから、「LGBT支援事業の経緯」、「行政機関が行うLGBT支援事業の内容」、「LGBT支援事業に対する全国からの反響等」といった大阪市淀川区の取組の状況についての報告を行いました。また、岡山市でも当事者グループとの市民協働の取組として「当事者アンケート調査」が始まっているということについても、報告を行いました。

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報告をする野原ナオコ

報告終了後、参加者が三つのグループに分かれて、「私たちのまちで何ができるのか」といった内容についての話し合いを行いました。
参加者からは、「大阪市淀川区の取組がよくわかった。」「自分たちの自治体で何ができるのだろうか?」「これからどういった支援が必要なのか?」といった意見が出されました。

20151220参加者の皆さんと記念写真
20151220参加者の皆さんと記念写真

プラウド2015年11月の活動レポート「2015高松市男女共同参画市民フェスティバル」

2015年11月は、「高松市男女共同参画センター開館20周年記念&2015高松市男女共同参画市民フェスティバル」に参画しました。
1995年8月に参画センター(当時は高松市女性センター)は開館しました。PROUDはその年の5月にハート・ショットという名の女性同性愛者の会として発足しており、活動場所を求めていたので、センターが開館してすぐに登録団体になりました。なので、開館当時から活動されている他の市民団体の人たちともお互いの20年をたたえ合いました。
2016年11月には高松市松島町にセンターが引っ越しすることも決まっていて、今のセンターではこれが最後の市民フェスティバルになりました。

パネル展
「どんな性別でも使えるトイレのマーク」コンテスト

11月19日(木)、24日(火)10:00〜17:00
IKODE瓦町(瓦町FLAG8階)
参加人数:1日100~400人程度
体と心の性が一致しない人が自分の望む性別のトイレに入ると非難されるなど、性的少数者には外出時のトイレで困ることがあります。そこで多目的トイレを利用することが多いのですが、障害者や妊婦などのマークしか無く、多目的トイレの利用をためらう人も多いのです。そこでPROUDでは性的少数者にも安心して多目的トイレを使ってもらえるよう、マークの公募を企画しました。
このパネル展では、1次選考で分かりやすさや美しさを基準に絞られた11点を展示して、来場者に投票してもらいました。たくさんのご参加ありがとうございました。
パネル展

ワークショップ
ダイバーシティ・カフェ

11月22日(日)、29日(日)10:00〜16:00
高松市男女共同参画センター2階情報交流室
参加人数:各日30人程度

ダイバーシティとは多様性の意味で、多様な人々が共に話せるカフェコーナーを交流室に開設しました。コーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物と、パウンドケーキやクッキーなどのお菓子を販売しました。
飲み物を淹れている間に、同性パートナーシップ証明書の取り組みへのアンケートや、「どんな性別でも使えるトイレのマーク」に投票してもらうことも出来ました。時間のある人はゆっくり座って、お茶を飲みながら仕事や生き方についてお話しを聞かせてくれました。
また、最近LGBTに関する話題も多くなっていますので、PROUDの活動に関心を持ってダイバーシティ・カフェを訪れた人もいました。LGBT当事者、親御さん、市議会議員、政党職員、これから支援をしたいと思っている人など、いろいろな人がお話しをしに来てくれました。
カフェのスタイルは気軽に話せて楽しかったのでまた企画したいと思いました。お越しいただいた皆様ありがとうございました。

ダイバーシティ・カフェ

9月23日開催の「プラウド・カフェ」レポート

第5回プラウド・カフェの参加者による報告および感想です。

  • 前半は世田谷区議員の上川あやさんのインタビュー映像を見ました。
    インタビューの内容は世田谷区でのLGBTの取り組みについて。
    上川さんが当選してから世田谷区でLGBT問題を取り扱ってくれる部署が決まったことや、小中学校での取り組みについてなど、結構専門的な話が多くて聞くの大変だったかな…。
    でも、テレビやインターネットの記事の世界の人だと思ってたけど、結構気さくな人だということが分かった。
    ビデオをみながら参加者を待っていたところ集まったのはオレ含めて7名。
    後半は、トーク。今回のテーマはジェンダー表現について。
    最初に性別と性自認、性指向をつかって自己紹介。
    オレは性別は「女」で、性自認は「男」で、性指向は「女の子」が好きで…。
    って、説明していったら性自認って結構難しいって話に。
    オレの中に男の部分もあるし、女として生きていた記憶もある。 完全に「男」ってわけじゃないかもしれない。
    一緒に参加してたノンケの人は性別と性自認が異なることが「理解できない~」って悩んでた。
    話はやはり教育の話に。
    学校現場でLGBTをどう扱ったらよいか議論が白熱しまして…。
    教育に関わらず全体のことを考えれば個がおろそかになるし、個を充実すれば全体がおろそかになるし、やっぱりバランスが大事って話になったのかな。
    少人数にも関わらず熱の入った話し合いがおこなわれ、時間があっという間に過ぎてしまいました。
    お借りしたスペースは広くて感じも良くて使いやすかったです。また、こんな場所でいろんな人と話が出来たらと思いました。
  • 少人数でしたが、アットホームな場所で、そんなに肩肘張らずに話ができたのはよかったと思います。
    しかし、普段私が主宰している自助グループと違って、非当事者でマジョリティの方が来られ、まさに「ザ・マジョリティの考え」的な意見を疑いもなく述べられたのには、正直なところ驚きました。
    性の多様性への理解、という流れは、もう止められないものです。
    しかし、流れそのものの速さは、早かったり、場所と時によっては遅かったりもするのでしょう。
    それでも、とにかく、プラウドカフェのような場(活動)を通して、一歩ずつ進めていくしかありませんよね。
    私自身、自助活動を志を持って始めたものの、すでに時々心が折れそうになることもあります。
    でも、これまでずっと続けてきたおうじさんはじめ周囲の当事者・先駆者へのリスペクトを忘れることなく、常に初心忘るべからず、でこれからもなんとか続けていこうと思います。
  • 参加者の中に周りの迷惑を考えずに、自分の意見を主張し続ける方がおられ、さらに不毛と思われる議論が展開されてしまったことは、非常に残念です。
    会の運営上のルールと、参加者の把握の問題だと思います。
    誰もが楽しく参加できるカフェを目指していただけたらと思います。
  • プラウドカフェに参加してみて、ジェンダーアイデンティティの問題の難しさを感じた。
    性別・性自認・性表現の3つがあるが、これらがすべて一致していればいいとして、どうもこれらが、状況によって揺らいだり、もちろん年齢とともに揺らぐなど、性の問題以前の自己同一性の問題としても各人にのしかかっているということを知った。
    これらの揺らぎは、皆一様にあるというのではなく、各人それぞれの仕方で揺らいでいるというのだから、どうにもややこしい問題だと感じた。多様性を認め尊重するというのが会の趣旨だが、個々人の中ですでに多様に揺らいでいるのだから、ジェンダーという様態としてあるのではなく、個別の問題ではないかと思った。
    まずはこの問題をできるだけクリアにする方向性はないものか。こういう課題も受け取ったという次第。気持ちとしては、複雑な思いを抱いた。