お花見交流会&「LGBTと医療福祉」の冊子を読む@丸亀(2016.04.10)

4月10日、お昼12:30よりプラウドのお花見交流会を行いました。
前半は花曇りの空の下、丸亀城の芝生広場にてお花見。
桜は少し盛りを過ぎていましたが、桜の花びらがはらはら落ちる様子が美しく、その下でのなごやかな宴です。
高松、丸亀、観音寺と各地から合計11人のメンバーが集まりました。

後半は、丸亀保険センター会議室にて医療・福祉についてのフリートークです。
QWRC発行の「LGBTと医療福祉」ハンドブックの読み合わせの中、ご自分の体験を重ね、涙される方も居られました。

あっという間に時間は過ぎ、予定時間を過ぎても話は尽きません。お互いの連絡先を交換し、再会を約束しました。
普段、西讃に住んでいるとなかなか会に参加出来ませんが、こういう機会をもうけることで新たな繋がりを生むことが出来たことはとても有意義だったと思います。
また集まりましょう!

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参加者の感想

  • 今日は楽しい時間が過ごせました。
    特にトランスジェンダーの方々の深い悩みに触れられたことや、たくさんの方々が生活面で困窮したり、辛い思いをしているのか。 肌で触れる時間となりました。
    また参加して、自分の人生に活かしていきたいと思います。ありがとうございます。
  • とても楽しく参加できました。人と喋るのが苦手だったり人見知りな僕だと思っていたけど、話をすることが出来て良かった。いろんな人が居てみなそれぞれ頑張ってるんだって勇気がわいてきました。次回も参加したいです。ありがとうございました。
  • 今回参加させて頂きありがとうございました。みなさんの話を聞き当事者でなければわからない事がたくさんあるなあと感じました。自殺をしようと考えた人…実際行動にうつした人…みんなそれぞれ自分の中で葛藤があって色々悩み考え苦しんだんだろうなあと…そう考えるとはかりしれないものがあるなあと感じました。それと同時に今回のような自助グループがあり色々な悩みを話し合い、それによって安心したり希望をもったり気持ちが楽になったり精神的にも安らげる場所があるという事は本当に大切だなあと思いました。もっともっとこの活動が普及し大勢の人の耳に入り悩み苦しんでる人の力になってくれる事を期待しています。
  • 今日はとっても楽しかったし、ためになる話が聞けて、参加して良かったです。本当にありがとうございます。
    お花見中では、ご自身の性についてカミングアウトされてる人もいて、そこからアレコレ会話が繋がって話しができたのもよかったし、面白かったです。
    ひまわりセンターで貰った資料は、当事者の、医療や貧困やDV問題などと、それの相談先がないとか、自身の事を打ち明ける事にハードルがあって中々言えないって事情など、いろいろな事がきちんと書かれてあり、新発見がいろいろあり、それが良かったです。
    LGBTの聾者の事まで書いてあるとは、驚きと同時に、これまた、なるほどと思う新発見がありました。
    日本の福祉や医療の設備は、例えばシェルターや児童養護施設など、男用と女用の二つしか想定してなく、それにLGBT者は非常に深刻に困るという問題や、正社員の面接でスカートのスーツを着ないといけないから非正規雇用…となっていた、という話も考えた事のない点でした。
    皆さんがとっても良い方ばかりで、話していても楽しく、今日の出会いに感謝です。今後もよろしくお願いします。
  • 今まで気の合う友達や仲間ができなかったり、いても離れたりしてしまったので、花見をするなんて十何年ぶりのことでした。
    誘ってもらって、参加できて、しかも気の合う仲間と本音で話をすることができて、充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
    後半の勉強会ではテキストを読みながらいろんな方の経験談を深いところまで話していただいて、自分一人じゃないんだということを改めて実感することができました。
    短い時間でしたが、新しい仲間とも交流することができ、充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

メンバーおすすめ映画「キャロル」

「キャロル」 公式サイト http://carol-movie.com/

香川県内の上映は・・・
イオンシネマ綾川では4月22日で終了。
高松のホール・ソレイユで4月23日から5月13日までの予定です。

↓ メンバーの石井さんが感想を投稿してくれました。

もう少し私が若かったら、この映画に完全に恋していたと思う。
キャロル役のケイト・ブランシェットのエレガントな波打つブロンド、朱赤の口紅と同じ色のマニキュア、煙草を吸うしぐさ、テレーズ役のルーニーマーラーの華奢な肩とArgus社の四角いカメラを持つ細い指、無垢で真っ直ぐな眼差しが忘れられない。
見た後しばらくこの繊細な世界観に浸っていたかったというか、抜けられなかった。

1952年、クリスマスを間近に控えたニューヨークの街。テレーズが勤める高級百貨店のおもちゃ売場に、娘のプレゼントを買いに来たキャロルは(おそらくわざと)手袋を忘れる。
手袋をキャロルの自宅へ郵送したテレーズのもとに電話が掛かってくる。キャロルからお礼のランチに誘われたテレーズは翌日指定されたレストランへ向かう。
お互い急ぐよう自己紹介をしあうふたり。高圧的で自分の体裁しか考えない夫との愛の無い生活に疲れ切り、もうすぐ離婚することまで打ち明け、「あなたは天から落ちてきたかのよう」とテレーズを見つめるキャロル。自然にキャロルに惹かれていくテレーズ。
誰かを好きになるということは女同士とか男同士とか、あるいは男女であっても関係ない。
ただ同じ性であり、社会的階級も違い年齢のギャップもある2人は傷つき苦しむことになる。キャロルの夫により苦しみはさらに深くなっていく。
キャロルとテレーズの関係を理由に、母親としての適性を欠くと裁判所に訴える夫。キャロルは裁判所から審問まで当分のあいだ娘と会うことさえ禁止されてしまう。
審問が始まるまで、思いつくまま西へと旅に出ると語るキャロル。「よろしければあなたも一緒に」と誘う言葉に応じるテレーズ。
2人は心に正直に生きるための旅に出るのだが—

原作は「太陽がいっぱい」で知られるパトリシア・ハイスミスが、1952年にクレア・モーガンという名義で出版し、1984年にはじめて自身の名前で再出版された作品。
ハイスミスの自伝的な物語でもある。30数年もの長い期間、彼女が書いたものだと公にされなかったことを見ると、当時の表現の不自由さと発表することへのリスキーさが伺える。
60年以上経った今、その不自由さは変わったのだろうか。キャロルとテレーズが抱える苦悩は今も変わってはいない。

スーパー16㎜フィルムで撮影しさらに35mmにのばした映像全体は、粒子の粗い映像になるため、ざらっとしたディティールやノイズが目立ち、反面光が柔らかく放たれることで古く味わいのある画像になっている。そんな繊細で不安定な映像が2人の心を表しているかのようだ。
抑えられた色彩、わざとピントを外したショット、徹底的に作り上げられた美術にはため息が出る。
しけって曇った車の窓をつたう雨の滴が、まるでルーニーの涙のように感じた。

「キャロル」のエンディングはあえてはっきりとは描かれてはいない。どうとらえるかは見ている私たちにゆだねられるのだ。

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参加メンバーにアンケートを実施しました

2016年3月にプラウドの参加メンバーにアンケートを実施しました。14人からの回答がありました。

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  • トランスの中でも自分の同士が居れば、話がしたいと思った。
  • 性的少数者の方(特にGID)の人たちが、どのような社会生活をしているのか?
    また、将来の生活設計についてどのように考えているのか?等具体的に話したかった。
  • LGBTの子供の親御さんと話しがしたかった。
  • 性的少数者について学びたかった。
  • セクシュアルマイノリティの人たちとイベントしたかった。
  • LGBTだけに限らず、実際的な活動をしている個人・団体の内容と実績など学びたい。
  • 性的少数であることにより、不利益や、脅迫じみたことを受けた場合の対応等!
  • プラウドさんが行っている行事に時間が許す限り参加したいです。
  • 家族について話したい。
    家族のうち誰とはセクシュアルマイノリティのことが話せて、誰とは居心地が悪くかんじてしまうとか。
  • メンタルヘルスの支援のための学習など、例えば話を聞くポイントなど。
  • LGBTQのQOL向上のための学習会をしたい。10代20代のLGBTQの支援をしたい。社会に向けた啓発活動がしたい。そのためのスキルアップを学びたい。
  • 内容云々言わずに参加したい。性別違和感で苦しんでいる人の支援をしたい。

 

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アンケートで寄せられたご意見は今後の活動に活かしてまいります。ご協力ありがとうございました。